このページの先頭です
このページの本文へ移動
サイトメニューここまで

本文ここから

性の危険から子どもを守るためには?

更新日:2018年4月12日

インターネットは急速な発展をとげ、その心配な一面として、SNSを使って見知らぬ者同士が容易に交友を深められることがあげられます。SNSを通じて、自撮りした裸の写真等を交換したり、下着の売買やいわゆる援助交際の相手を求める書き込みをして、トラブルに巻き込まれる少年が少なくありません。また、いわゆるJKビジネスで稼動して犯罪被害にあったり、安易な考えから性経験をして妊娠や性病に感染する少年もいます。

こうした問題が発生する背景の1つとして、最近の少年の性に対する意識が、以前と比べて自由度が増していることがあるのではないか思われます。そこで、アンケート調査の結果から、現代の子どもたちの性意識を探ってみましょう。

調査の概要

実施期間

平成29年7月1日から7月20日までの間

調査対象

都内中高生 4,154名(有効回答率98.7%)

学年 合計
中学2年生

335

424 759
中学3年生 373 418 791
高校1年生 434 403 837
高校2年生 386 502 888
高校3年生 383 496 879
合計 1,911 2,243 4,154

実施方法

アンケート用紙に自記式無記名で回答

調査結果の分析方法

調査結果の分析は、交際などに関する13個の行動をどのように考えるかを尋ね、自分と同年齢の人がその行為を「してもよい」と答えた数が多いグループ、中間のグループ、少ないグループに分け、数が多いグループ(「性許容度高群」と表す)と、数が少ないグループ(「性許容度低群」と表す)を比較して行いました。
質問した項目は、以下の13個です。

  • 初めて会った人でも、気に入ればデートの約束をする
  • 一度に複数の彼氏・彼女を作る
  • 告白されれば、とりあえずつきあう
  • 一人の彼氏・彼女と長続きせず、次々と多くの彼氏・彼女とつきあう
  • つきあっている人と二人だけで深夜まで外で遊ぶ
  • つきあっている人と二人だけで深夜まで一緒の部屋で過ごす
  • つきあっている人に高価な品物をプレゼントする
  • つきあっている人とハグする
  • つきあっている人とキスする
  • ネットでアダルトサイトにアクセスする
  • ネットで気の合った異性と実際に会う
  • 交際相手をネットで探す
  • ネットで知り合った相手に自分の写真を送る

それぞれの項目に「してもよい」と答えた割合は以下のとおりです。

項目 中学 高校
つきあっている人とハグする 61.8 83.1
つきあっている人とキスする 70.5 80.5
つきあっている人に高価な品物をプレゼントする 24.4 42.4
つきあっている人と二人だけで深夜まで一緒に部屋で過ごす 13.3 37.3
ネットでアダルトサイトにアクセスする 12.1 31.5
初めて会った人で、気に入ればデートの約束をする 15.7 28.7
つきあっている人と二人だけで深夜まで外で遊ぶ 9.9 24.3
1人の彼氏・彼女と長続きせず、次々と多くの彼氏・彼女とつきあう 12.0

19.3

告白されれば、とりあえずつきあう 13.4 16.8
ネットで気に入った異性と実際に会う 6.6

12.9

交際相手をネットで探す 7.1 12.6
ネットで知り合った相手に自分の写真を送る 3.5 7.5
一度に複数の彼氏・彼女を作る 3.0 5.1

単位はパーセント

いずれの項目でも高校生のほうが「してもよい」と答えた割合が高くなっており、「つきあっている人とハグする」「つきあっている人に高価な品物をプレゼントする」「つきあっている人と二人だけで深夜まで一緒に部屋で過ごす」「ネットでアダルトサイトにアクセスする」では20ポイント程度高くなっています。

このように、中学生と高校生では回答パターンが異なっているので、グループ分けの基準を中学と高校で変えました。
グループ別の得点・割合は下表のとおりです。

中学生 性的許容度低群(0点)

性的許容度低群(1から3点)

性的許容度低群(4点以上)

人員 494人 680人 376人
構成比 31.9パーセント 43.9パーセント 24.3パーセント
高校生

性的許容度低群(0から2点)

性的許容度低群(3から5点)

性的許容度低群(6点以上)

人員 960人 931人 713人
構成比 36.9パーセント 35.8パーセント 27.4パーセント

調査結果

交際している人の有無

中学 性的許容度低群 10.8パーセント

中学 性的許容度高群

15.4パーセント

高校 性的許容度低群

12.7パーセント

高校 性的許容度高群

17.0パーセント

交際している人がいる割合は1から2割で、中学・高校ではあまり差がありませんが、性許容度別では高群の方がつきあっている人が多くなっています。

どんな人と交際したいか

 

中学生
性的許容度低群

中学生
性的許容度高群

高校生
性的許容度低群

高校生
性的許容度高群

優しい人 68.2 75.5 66.8 61.0
面白い人 49.2

50.0

39.1 37.9
自分と考え方が似ている人 27.1 26.1 31.7 32.0
考えがしっかりしている人 20.9 23.9 32.3 28.3
趣味の合う人 28.7 30.1 27.7 27.5
見た目のいい人 23.7 43.4 17.6 35.3
乗りのいい人 20.2 22.1 13.8 20.6
スポーツができる人 21.3 20.5 13.9 9.3
自分だけを大切にしてくれる人 7.3 16.2 11.9 14.7
真面目な人 15.0 13.0 14.7 8.3
勉強ができる人 12.3 10.1 6.6 5.5

単位はパーセント

全体では「優しい人」「面白い人」「自分と考え方が似ている人」「考え方がしっかりしている人」「趣味の合う人」などを選ぶ人が多くなっています。
中学と高校で比べると、「面白い人」「スポーツのできる人」などの答えは中学の方が多く、「自分と考え方が似ている人」「考えがしっかりしている人」は高校で多くなっていて、成長につれて考え方(価値観)を重視するようになっているようです。
性的許容度で比べると、性的許容度高群で「見た目の良い人」「自分だけを大切にしてくれる人」と答える人が多くなっています。

性に関する知識をどこで得ているか

 

中学生
性的許容度低群

中学生
性的許容度高群

高校生
性的許容度低群

高校生
性的許容度高群

友達や先輩 58.7 73.1 67.2 73.6
学校の授業や先生 43.5 38.3 46.8 36.5
テレビ 24.1 33.8 27.8 26.4
アニメ・マンガ 19.6 34.3 25.0 28.8
家族 9.3 8.2 11.0 8.4
ネット上のアダルトサイト 0.8 15.2 4.4 22.2
交際している人 5.9 8.5 7.6 12.2
アダルト系の雑誌やビデオ 0.6 7.4 2.5 10.0

単位はパーセント

全体では「友達や先輩」が一番多く、ついで「学校の授業や先生」「テレビ」「マンガ・アニメ」となっています。
中学と高校ではあまり差はありませんが、性的許容度で比べると、高群で「マンガ・アニメ」「ネット上のアダルトサイト」「アダルト系の雑誌やビデオ」と答える人が多く、娯楽的な偏った知識を吸収する危険があると思われます。

援助交際などの危ない行為に対する考え方

援助交際などの危ない行為に対する

  • 被害にあいそうで危険だ
  • やってはいけない
  • 後になって後悔する
  • 自分をダメにする
  • その人の自由だ
  • そのようなことをする人は多いと思う
  • お金がもらえるならいい
  • レストランなどのアルバイトと変わらない(自撮写真についてのみ「顔がうつっていないなら、かまわない」)

というそれぞれの考え方について、「そう思う」と答えた割合は以下のとおりです。

「高校生であることを売りにしているお店で、客と話をしたり一緒に散歩するなどしてお金を得る」ことについて

  中学校 高校
やってはいけない 57.2 52.3
被害にあいそうで危険だ 55.9 43.9
後になって後悔する 52.2 46.0
自分をダメにする 48.1 41.1
その人の自由だ 29.2 35.9
そのようなことをする人は多いと思う 7.4 5.0
お金がもらえるならいい 4.4 4.8
レストランなどのアルバイトと変わらない 2.8 2.0

単位はパーセント

 

中学生
性的許容度低群

中学生
性的許容度高群

高校生
性的許容度低群

高校生
性的許容度高群

やってはいけない 62.6 34.8 55.4 22.7
被害にあいそうで危険だ 48.6 54.3 54.2 43.9
後になって後悔する 47.6

43.6

47.6 36.5
自分をダメにする 49.0 37.0 45.7 28.6
その人の自由だ 21.3 46.3 22.5 56.9
そのようなことをする人は多いと思う 3.8 14.1 3.3 8.8
お金がもらえるならいい 2.8 11.7 2.4 11.2
レストランなどのアルバイトと変わらない 2.0 6.6 0.2 5.5

単位はパーセント

「自分の下着などを売ってお金を得る」ことについて

  中学校 高校
やってはいけない 49.6 37.6
被害にあいそうで危険だ 65.1 50.6
後になって後悔する 56.9 46.1
自分をダメにする 47.7 39.6
その人の自由だ 24.8 34.0
そのようなことをする人は多いと思う 2.4 2.5
お金がもらえるならいい 3.0 4.3
レストランなどのアルバイトと変わらない 0.5 1.1

単位はパーセント

 

中学生
性的許容度低群

中学生
性的許容度高群

高校生
性的許容度低群

高校生
性的許容度高群

やってはいけない 69.2 44.9 63.0 27.1
被害にあいそうで危険だ 44.1 43.6 41.1 27.9
後になって後悔する 51.6 49.5 46.7 39.4
自分をダメにする 48.8 38.8 42.8 28.5
その人の自由だ 17.2 44.7 20.4 56.8
そのようなことをする人は多いと思う 1.2 5.1 1.1 5.6
お金がもらえるならいい 1.4 8.5 2.1 10.0
レストランなどのアルバイトと変わらない 0.4 1.1 0.0 3.1

単位はパーセント

「援助交際をしてお金を得る」ことについて

  中学校 高校
やってはいけない 63.2 53.7
被害にあいそうで危険だ 43.4 42.4
後になって後悔する 47.7 47.6
自分をダメにする 46.8 45.5
その人の自由だ 23.6 30.6
そのようなことをする人は多いと思う 3.6 3.5
お金がもらえるならいい 2.6 3.3
レストランなどのアルバイトと変わらない 0.8 0.9

単位はパーセント

 

中学生
性的許容度低群

中学生
性的許容度高群

高校生
性的許容度低群

高校生
性的許容度高群

やってはいけない 67.6 42.6 64.1 33.0
被害にあいそうで危険だ 38.1 39.1 43.2 34.1
後になって後悔する 39.9 44.4 47.0 41.8
自分をダメにする 46.8 36.4 48.0 34.1
その人の自由だ 16.6 39.1 19.4 50.9
そのようなことをする人は多いと思う 2.0 7.2 2.2 5.6
お金がもらえるならいい 1.8 7.7 1.7 7.4
レストランなどのアルバイトと変わらない 0.4 1.9 0.0 2.5

単位はパーセント

「自撮りした自分の裸の写真をネットにあげる」ことについて

  中学校 高校
やってはいけない 73.6 59.1
被害にあいそうで危険だ 54.4 44.9
後になって後悔する 61.7 54.1
自分をダメにする 52.1 45.0
その人の自由だ 19.9 26.6
そのようなことをする人は多いと思う 3.0 2.3
顔がうつっていないなら、かまわない 1.7 2.4

単位はパーセント

 

中学生
性的許容度低群

中学生
性的許容度高群

高校生
性的許容度低群

高校生
性的許容度高群

やってはいけない 75.7 54.8 69.7 37.0
被害にあいそうで危険だ 48.8 51.3 46.7 35.8
後になって後悔する 54.7 57.7 54.3 48.0
自分をダメにする 52.0 41.8 49.7 31.7
その人の自由だ 14.2 36.4 16.1 46.4
そのようなことをする人は多いと思う 1.2 6.4 0.7 5.2
顔がうつっていないなら、かまわない 0.8 5.3 1.3 5.5

単位はパーセント

どの行為についても、「やってはいけない」「被害にあいそうで危険だ」「後になって後悔する」と答えた人が4から6割おり、「そのようなことをする人は多いと思う」「お金がもらえるならいい」「レストランなどのアルバイトとかわらない(顔がうつっていないなら、かまわない)」と考える人はごく少く、全体としては「いけない危険なことだ」と思っている人が多いようです。
しかし逆に言うと、「やってはいけない」「被害にあいそうで危険だ」「後になって後悔する」と考えない人が4から6割いるということです。「その人の自由だ」と答える人も3割程度いて、「いけない危険なことだ」という考えが全ての中高生に浸透しているわけではありません。
「やってはいけない」「自分をダメにする」「その人の自由だ」では性的許容度によって大きく差があり、性的許容度の低い人は「やってはいけない」「自分をダメにする」と考える人が多く、性的許容度の高い人は「その人の自由だ」と考える人が多く、特に高校生の性的許容度高群では約半数に達しています。

まとめ

現代の子どもたちの性意識をみてみると、交際相手との身体的接触(ハグ・キス)を「してもよい」と思う子は非常に多く、高校生になると交際相手と二人きりで深夜まで過ごすことを許容する子も4割に上ります。実際に交際相手のいる少年は多くないものの、意識の面では許容性が高いようです。
JKビジネス・援助交際などについて、中高生全体では「してはいけない」と考えている子の方が多いものの、その意識は中学生より高校生で薄れ、性的許容度の高い高校生では「その人の自由だ」と答える子が半数に上ります。「被害にあいそうで危険だ」と考える子は半数程度で、危険性の認識は薄いです。
JKビジネスなどは、犯罪に巻き込まれる危険な行為であることはもちろん、自分をダメにする行為です。残念ながら、現在の中高生の間でその認識がきちんと共有されているとはいえないようです。彼らを取り巻く大人が、責任を持って伝えてゆく必要があります。
ご家庭でも、折に触れてご家族で話しあってください。JKビジネスについては、

にも情報がありますので、ご覧ください。

情報発信元

警視庁 少年育成課 少年相談係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)

本文ここまで


Copyright © Metropolitan Police Department. All Rights Reserved.
フッターここまでこのページのトップに戻る