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インターネットと子ども達

更新日:2019年2月12日

平成30年のアンケート調査の結果から

インターネットは急速な発展をとげ、SNSを使って容易に交友を広めることができるようになりました。しかし、その反面SNSを通じて裸の自画撮り写真などを交換したり、いわゆるパパ活や援助交際の相手を求める書き込みをしたりして、トラブルに巻き込まれる少年が少なくありません。
最近の子どもはインターネットをどのように使い、その危険性をどのように考えているのでしょうか?アンケート調査の結果から探ってみましょう。

調査の概要

中高生対象調査

期間

平成30年7月1日から7月20日までの間

対象

都内の公立・私立の中学生(2年、3年)及び高校生(1年、2年、3年)
合計4,215人(有効回答率99.6パーセント)

方法

学校内でアンケート用紙に自記式無記名で回答

中高生
  男子 女子 合計
中学2年生 502 469 971
中学3年生 480 502 982
高校1年生 169 540 709
高校2年生 167 596 763
高校3年生 160 630 790
合計 1,478 2,737 4,215

サイバー補導された子ども対象調査

期間

平成30年6月14日から10月31日までの間

対象

警視庁にサイバー補導された子ども
合計352人(有効回答率97.8パーセント)

方法

補導時にアンケート用紙に自記式無記名で回答

サイバー補導された子ども
  男子 女子 合計

中学2年生

0 12 12

中学3年生

0 23 23

高校1年生

0 69 69

高校2年生

0 138 138

高校3年生

0 97 97
その他 0 13 13
合計 0 352 352

サイバー補導とは?

警視庁では2013年より、インターネットの書き込みをパトロールして、危ない書き込みをしている子どもに直接会って注意を与えるサイバー補導を実施しています。
なぜなら、中学生・高校生にスマートフォンが普及するにつれて、安易なアルバイト感覚で援助交際や下着売買を求める書き込みをして、被害にあう子どもが増えているからです。

被害例

友達に「おじさんとデートするだけでお金がもらえるよ」と言われ、洋服や好きなアイドルのライブに行くためのお金が欲しかったので、やってみました。
最初のうちは、本当にデートするだけでお金をもらえましたが、相手の人に「ホテルで一緒にカラオケをしたら、もっとお金をあげるよ」と言われたので、一緒にホテルに行ったら、いやらしいことをされました。(17才、高2、女子)

インターネットの利用状況

利用時間

利用時間のグラフ

  30分未満 30分から1時間未満 1時間から2時間未満 2時間から3時間未満 3時間から5時間未満 5時間以上 無回答
中学男子 9.0 17.1 28.0 20.6 15.9 8.6 0.7
中学女子 9.8 18.8 28.3 20.6 13.3 8.7 0.4
高校男子 8.8 18.1 39.8 21.4 9.2 2.3 0.4
高校女子 8.1 17.0 32.5 23.3 13.6 4.9 0.6

サイバー補導女子

1.7

5.1

17.3

19.9

26.4

29.5

0

単位はパーセント

学校から帰った後、どれくらいインターネットを使っているかを尋ねたところ、中高生では「1時間から2時間未満」が最も多く、2時間未満の子が半分以上ですが、サイバー補導された子ども(女子のみなので、これ以降「サイバー補導女子」と呼びます)は「5時間以上」が最も多く、とても長い時間をインターネットに費やしていることがわかります。

アカウントの使い分け

アカウントの使い分けのグラフ

  1個 2個 3から5個 6個以上 無回答
中学男子 80.3 7.2 6.8 3.2 2.5
中学女子 68.3 14.7 12.1 3.7 1.2
高校男子 71.9 15.9 9.7 2.1 0.4
高校女子 48.5 19.5 23.1 8.0 1.0
サイバー補導女子 6.0 12.8 44.3 30.7 6.3

単位はパーセント

SNSで複数のアカウントを目的によって使い分けているか尋ねた結果、中学男女および高校男子では分けずに1つのアカウントを使っている子が半分以上ですが、高校女子とサイバー補導女子はアカウントを分けている子の方が多いです。
特に、サイバー補導女子は3から5個に分けている子が最も多く、様々に使い分けているようです。

実生活でいえないような事を書き込む経験

実生活でいえないような事を書き込む経験のグラフ

 

1個

2個

3個以上

中高生

2.1

5.6

20.5

サイバー補導女子

4.8

15.6

31.4

単位はパーセント

SNSで「実生活でいえないようなことを書き込む」と答えた割合を、アカウントを分けている個数別に比べると、アカウントを分けている子の方が書き込み経験のある子が多く、ことに3個以上分けている場合にはとても多くなっています。
自分だとは気づかれないようなアカウントをつくり、実生活で言えないような事を書き込んでいるのではないかと思われますが、多くのトラブルの元となることであり、とても危ない行為といえるでしょう。

SNSの友達登録

SNSの友達登録のグラフ

  同級生や先輩などの親しい友達 ちょっとした知り合い ネットで気のあった人 まったく知らない人 許可したことはない 申請されたことはない
中学男子 89.2 45.2 14.1 7.6 3.6 4.1
中学女子 93.2 52.2 23.2 12.7 2.3 2.7
高校男子 92.2 56.9 13.7 5.9 2.3 2.3
高校女子 95.5 63.7 25.0 11.6 1.9 1.7
サイバー補導女子 87.5 70.7 50.9 31.5 2.3 2.3

単位はパーセント

SNSでの友達登録の経験を尋ねたところ、「申請されたことはない」「許可したことはない」と答えた子は少ないです。
同級生や先輩など現実社会で友達である人の友達登録では差がありませんが、それ以外の相手ではサイバー補導女子の方が登録したことのある子の割合が高く、「ネットで気のあった人」「まったく知らない人」では差が大きくなっています。
しかし、中学女子・高校女子でも「ネットで気のあった人」を2割以上、「まったく知らない人」を1割以上、友達登録した経験があり、心配な状況です。

被害例

好きなアニメのサイトで知り合った人と、サイトとは別のSNSで友達登録して、直接やりとりするようになりました。
最初は意気投合していたのですが、途中からケンカになってしまい、相手は「君の家に火をつけるから。A市に住んでるでしょ」と言ってきて、怖くて仕方ありません。後から考えると、スマホのGPS機能をONにしていたので、住所がわかっちゃったんだと思います。(16歳、高2、男子)

自画撮り写真の使い方

自画撮り写真の使い方のグラフ

  自分で見て楽しむ リアルの友達に送信する SNSに投稿する 友達に直接見せる ネットだけの友達に送信する
中学男子 50.5 37.2 7.7 30.5 2.9
中学女子 63.8 63.8 26.7 27.6 2.6
高校男子 60.7 55.7 25.4 36.1 1.4
高校女子 74.6 71.4 54.7 34.9 3.1
サイバー補導女子 50.9 66.2 70.7 34.1 23.0

単位はパーセント

いわゆる自画撮り写真の撮影経験は、中学男子では半数くらいしかありませんが、高校女子では9割以上が撮影経験があります。
撮影した写真は様々な使い方をしていますが、高校女子とサイバー補導女子はSNSへの投稿をしている子が多いです。SNSでは不特定多数の多くの人に写真を見られる可能性があり、それがきっかけで被害にあうことも多くあります。

被害例

ネットにあげた自画撮り写真が勝手に使われて、成りすましアカウントが作られた。悪口とか書かれて、友達に誤解されて、すごく困る。(14歳、中2、女子)

ネット空間の危険性認知

ネット空間の危険性認知のグラフ

  中高生 サイバー補導女子
ネットに個人情報を書き込む 76.5 57.7
ネットであやしいサイトにアクセスする 73.2 52.8
ネットで知り合った人に自分の顔写真を送る 68.9 35.5
ネットに相手の嫌がることを書き込む 60.9 35.8
夜遅くまで街で遊ぶ 55.0 40.6
ネットに自分の写真をアップする 53.6 26.1
ネットでチケットの売り買いをする 49.9 30.4
ネットで知り合った人に自分の悩みを相談する 32.7 16.2
ネットで知り合った人と趣味の話をする 25.0 8.8

単位はパーセント

インターネットを利用する中で危険が生じる可能性がある行動について、「とても危ない」と答えた子どもの割合を見ると、一般中高生とサイバー補導女子では大きな差があり、サイバー補導女子はネット空間の危険性を軽視しています。
また、一般中高生では8項目中4項目、サイバー補導女子では8項目中6項目が、現実世界での危険行為である「夜遅くまで街で遊ぶ」より「とても危ない」と答えた子が少なくなっていて、ネット空間の危険は軽視されがちのようです。
ことに「ネットで知り合った人に自分の悩みを相談する」「ネットで知り合った人と趣味の話をする」は、危ないことと思われていません。でも現実には、これらのことが発端で被害に遭うことがあるのです。

被害例

  • ネットオークションで、買いそびれた大好きなグループのライブのチケットを発見。お金を送ったのに、チケットが届かない。(15歳、中3、男子)
  • SNSで友達になった人にダイエットの相談をして、下着姿の写真を送ったら、次に裸の写真を送れと言われ、困っています。相手は女子高生と言っていたのに、本当は大人の男の人でした。(12歳、小6、女子)

サイバー補導された少女の特徴は

分析方法

サイバー補導された女子は9割以上が高校生世代なので、高校女子と比較分析し、サイバー補導女子がどのような子ども達なのかを考えてみましょう。
分析のために、危険性のある18の行動について、「とても危ない」または「危ない」と答えた数を点数化し、高得点の概ね3割をリスク認知度高群、低得点の概ね3割をリスク認知度低群としました。

質問項目(18個)

現実世界の危険
1 夜間にライトをつけず自転車に乗る
2 夜遅くまで街で遊ぶ
3 様子のおかしい人のそばを通る
4 保護者に無断で外泊する
5 暗い道を一人で歩く
6 携帯電話を使いながら道や駅を歩く
7 台風で増水した川を見にゆく
ネット空間の危険
8 ネットであやしいサイトにアクセスする
9 ネットで知り合った人と二人で直接会う
10 ネットに相手の嫌がることを書き込む
11 ネットに個人情報を書き込む
12 ネットでチケットの売り買いをする
13 ネットに自分の写真をアップする
14 ネットで知り合った人と趣味の話をする
15 ネットで知り合った人に悩みを相談する
16 ネットで知り合った人に自分の顔写真を送る
17 ネットで知り合った人と性的な話をする
18 ネットで知り合った人に自分の性的な写真を送る

グループ別の得点・割合

 

リスク認知度低群
(0から15点)

リスク認知度中群
(16から17点)
リスク認知度高群
(18点)
中高生合計 30.2 35.1 34.7
中学男子 27.3 29.5 43.2
中学女子 24.1 34.5 41.4
高校男子 45.0 27.0 28.0
高校女子 31.1 40.6 28.3
サイバー補導女子 50.3 32.4 17.3

単位はパーセント

中学生より高校生でリスク認知低群が多くなっており、サイバー補導女子は高校生よりさらに多くなっています。

どのような毎日を送っているか

生活の満足度

生活の満足度のグラフ

  リスク認知度 高群 リスク認知度 低群 サイバー補導女子
家庭での生活 88.2 76.9 44.0
学校での生活 82.4 73.4 42.6
同じ学校の友人関係 86.6 79.2 52.8

単位はパーセント

学校や家庭での生活について、高校女子は8割程度が「満足」と答えましたが、サイバー補導女子では満足している子は半数いません。サイバー補導女子は、満たされない思いを抱えながら生活している子が多いようです。
高校女子の中では、リスク認知度低群の方が満足している子は少ないですが、サイバー補導女子との間ほど大きな差はありません。

自己イメージ

自己イメージのグラフ

  リスク認知度 高群 リスク認知度 低群 サイバー補導女子
保護者から大切にされている 94.2 88.5 71.0
たいていのことは頑張ればできる 80.8 69.0 55.4
周囲からの評価を気にする 75.8 80.3 71.0
相手に嫌われないように無理をしてしまう 62.1 62.5 54.8
人と意見が違うとき、相手に従ってしまう 57.3 53.0 44.6
言いたいことがあっても言えない 56.3 56.5 53.1
友達から頼りにされている 53.3 47.2 47.2
自分のことが好きだ 38.5 34.8 19.3
自分は一人ぼっちだと思う 13.0 23.0 32.4

単位はパーセント

「保護者から大切にされている」、「たいていのことは頑張ればできる」などの肯定的な自己イメージは、リスク認知度高群・リスク認知度低群・サイバー補導女子の順に「あてはまる」と答えた子が多く、「自分は一人ぼっちだと思う」は逆の順になっています。リスク認知度低群やサイバー補導女子は、リスク認知度高群ほどよい自己イメージを持てていないようです。
「周囲からの評価を気にする」「言いたい事があってもいえない」などは差があまりなく、かつ、「あてはまる」と答えた子が半数以上です。高校世代の女子は、かなり周りの目を意識しながら振る舞い、気を遣ってつきあっているということが伺えます。

将来のイメージ

将来のイメージのグラフ

  リスク認知度 高群 リスク認知度 低群 サイバー補導女子
社会人となってがんばって働いている 93.0 89.3 56.8
結婚して明るい家庭を作っている 77.8 66.1 36.6
子どもから親として頼られている 76.6 61.7 33.8
誰にも口出しされず、思うように生きている 65.1 57.2 41.2
自分の思い描く「なりたい大人」になっている 78.4 64.7 36.9

単位はパーセント

将来の自分がどうなっていると思うか尋ねた結果、サイバー補導女子は高校女子より、「社会人となってがんばって働いている」「結婚して明るい家庭を作っている」等の明るい見通しを持っている者が大幅に少なくなっています。
高校女子の中でリスク認知度低群と高群で差がありますが、サイバー補導女子との間ほど大きな差ではありません。

いやなことがあったときどうするか

ストレス対処

ストレス対処のグラフ

  リスク認知度 高群 リスク認知度 低群 サイバー補導女子
自分で解決する 46.3 50.5 46.0
原因を考える 41.5 32.2 26.7
友達や家族に相談ずる 38.9 31.5 22.2
友達や家族の協力を得て解決する 36.3 28.8 15.6
つらい気持ちを友達や家族に聞いてもらう 34.5 30.6 19.0
外出やスポーツなどで気分転換をする 36.3 29.9 17.9
その人のことを考えないようにする 26.5 35.9 25.0
何もしないでそのままにする 20.0 29.7 27.0
モノにあたったり、大声を出す 11.0 17.5 9.4
ネットのサイトで解決の方法を探す 7.6 14.8 15.3
ネットに書き込みをして気をまぎらわす 1.8 9.1 15.3
誰かに八つ当たりする 2.4 6.2 4.3
ネットで誰かに相談する 1.2 7.1 13.6
ネットで知り合った人と遊びに行く 0.6 3.3 10.2

単位はパーセント

周りの人たちに対するストレスを感じる時、どのような対処方法をとっているか尋ねた結果、一番多いのはどの群でも「自分で解決する」でしたが、その次に使われる方法は違っています。
リスク認知度高群では「原因を考える」、「友達や家族に相談する」、リスク認知度低群「その人のことを考えないようにする」、「原因を考える」、サイバー補導群は「何もしないでそのままにする」、「その人のことを考えないようにする」と続きます。
リスク認知度高群では友達や家族などの周囲の人の協力を得て問題解決を図るのに対し、リスク認知度低群では周囲の人の協力を得て解決するよりは回避的な対応をしています。
サイバー補導女子は回避的な対応とともに、「ネットで誰かに相談する」、「ネットに書き込みをして気をまぎらわす」、「ネットで知り合った人と遊びに行く」など、ネットに頼った解決をしがちです。
前向きな対応をしないでいると問題が長引きますし、ネットに頼ることは危険を伴います。その結果、ストレスをうまく解決できないのではないかと思われます。

お金についての考え方

お金についての考え方のグラフ

  リスク認知度 高群 リスク認知度 低群 サイバー補導女子
欲しい物があってもお金が足りないときは、お金を貯める 91.2 87.6 78.7
お金がなくても楽しく遊べる 89.8 83.2 62.5
お金がたくさんあると安心する 71.7 86.5 80.4
お金は何よりも大切だ 58.3 71.9 72.4
お金の使い方で、保護者にしかられることが多い 10.4 23.3 48.9
お金を持っているときは友達におごる 8.0 15.1 29.5

単位はパーセント

「欲しいものがあってもお金が足りないときは、お金を貯める」に「あてはまる」と答えた子が、いずれの群でもとても多く、金銭について高校世代の女子は概ね堅実な考え方をしています。
しかし、サイバー補導女子は高校女子の両群と比べて、「お金がなくても楽しく遊べる」と思う割合が大幅に低く、「お金の使い方で保護者に叱られることが多い」、「お金を持っているときは友達におごる」が大幅に高くなっています。
サイバー補導女子は、お金に頼った遊び方をして保護者に叱られることが多いことが伺えます。

まとめ

  • 子ども達の生活に、インターネットは深く入り込んでいます。そして普段の使い方の中で、「ネットで悩みを相談するのは大して危なくない」と思っていたり、自画撮り写真をSNSに投稿したり、まったく知らない人を友達登録したり、危ない使い方をする子が少なくありません。
    子どものインターネットの使い方に注意を払うと同時に、インターネットの危険性について子どもによく教え、家庭内のルールを作ってゆきましょう。
  • 最近、安易なアルバイト感覚でデートや援助交際を求める書き込みをして、被害にあう子どもが増えています。その子たちは、困ったことがあっても身近な人に相談できなかったり、自分自身を肯定的に受け止められなかったりしています。そのような心の寂しさを埋めるためにお金を使って遊ぼうとしますが、結局は満たされない思いを抱えて生活しているようですし、将来に明るい見通しが持てずにいるようです。
    寂しい時やつまらない時、不安な時、インターネットはとても魅力的です。楽しいことや得な話がたくさんありそうですし、話をきいてくれる人もすぐに見つかりそうです。しかし、その裏側にはたくさんの危険が潜んでいることを、うっかり見落としてしまいます。

子ども達をインターネットの危険性から守るために

  • 家族で楽しい時間を過ごす
  • 子どもの話に耳を傾ける
  • 子どもの様子に普段と違ったところがないか、見守る
  • 学校生活が充実できるよう、サポートする
  • 困った様子があれば、そっと声をかける

などを心がけましょう。

情報発信元

警視庁 少年育成課 少年相談係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)

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