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子供の携帯電話やインターネット利用について

更新日:2016年5月25日

平成27年のアンケート調査の結果から

近年、自分の携帯電話を所有する子供たちが増加していますが、特に最近は、スマートフォンの普及が目覚しく、警察に寄せられる少年相談にも、スマートフォン等の携帯電話の使用に絡む内容の相談が増えています。
そこで、アンケート調査の結果から、子供の携帯電話やインターネット利用について考えてみましょう。

調査の概要

実施期間

平成27年7月1日から7月20日までの間

調査対象

都内の小中高生 3,116名(有効回答率95.7パーセント)
保護者 2,108名(有効回収率72.8パーセント)

調査対象一覧表

児童・生徒
  男子 女子 小計
小学5年生 268 254 522
小学6年生 262 261 523
中学2年生 271 217 488
中学3年生 269 238 507
高校2年生 374 346 720
高校3年生 139 217 356
合計 1,583 1,533 3,116
3427保護者
  父親 母親 その他 小計
小学5年生 39 416 6 461
小学6年生 39 427 10 476
中学2年生 21 261 3 285
中学3年生 18 260 2 280
高校2年生 30 230 1 261
高校3年生 22 320 3 345
合計 169 1,914 25 2,108

実施方法

アンケート用紙に自記式無記名で回答

調査結果の分析方法

調査結果は、校種別による比較と携帯電話(インターネット)への依存の程度の違いによる比較を行うことにより、分析しています。
まず、依存の程度による分析軸の設定方法を説明します。
アンケートの中で、次のような10項目の依存行動の経験を尋ねる質問を作り、それぞれの項目に「あてはまる」と答えた場合を1点として合計し、調査対象少年それぞれの点数を計算しました。

  • 携帯電話が手元にないと不安になる
  • 食事をしながら、携帯電話をいじる
  • 友達と遊んでいても、携帯電話をいじる
  • 携帯電話を忘れたら、家に取りに帰る
  • 寝るときも、携帯電話が近くにないと落ちつかない
  • 予定の時間が来ても携帯電話でネットを止められない
  • 宿題などしなくてはいけないことがあっても、携帯電話を使う
  • 携帯電話のない生活は考えられない
  • 携帯電話を使っていると、何となくほっとする
  • 気がつくと、何時間も携帯電話を使っている

次に、得点の分布により全体を概ね3つの群に分けて、点数の低い群から「低依存群」「やや依存群」「高依存群」としました。各群の得点・割合は下表のとおりです。

依存度数表

0点 低依存群 1点から3点までやや依存群 4点以上 高依存群
構成比 39.9パーセント 38.6パーセント 21.5パーセント

分析結果

携帯電話の保有状況

携帯電話の保有状況のグラフ

  小学生 中学生 高校生
スマホ以外 49.1パーセント 18.1パーセント 7.7パーセント
スマホ 16.7パーセント 69.1パーセント 89.9パーセント

自分の携帯電話を持っていると回答した割合は、小学生でも6割を超えており、高校生になるとほとんどの少年が保有しています。

スマートフォン保有率の推移

スマートフォンの保有率は、小学生では2割に達さない程度ですが、中学生、高校生と年齢が上がるにつれて所有する割合が増加しており、高校生では全体の9割近くがスマートフォンを持っています。
また、スマートフォンの保有率の推移を見ると、どの校種でも所有する割合が増加しています。ことに中学生では、平成24年から平成27年の3年間で約3倍になっています。

スマートフォン保有率の利用率グラフ

  平成24年 平成25年 平成26年 平成27年
高校生 データなし 74.1パーセント 82.9パーセント 89.9パーセント
中学生 23.0パーセント 42.5パーセント 49.1パーセント 69.1パーセント
小学生 データなし データなし 11.6パーセント 16.7パーセント

データなしとある欄は、当該年度の調査では調査対象になっていないことによる。

携帯電話やインターネットへの依存状況

携帯電話やインターネットへの依存状況のグラフ

  低依存群

やや依存群

高依存群

高校生 18.4パーセント 48.6パーセント 33.0パーセント
中学生 30.7パーセント 42.8パーセント 26.5パーセント
小学生 74.7パーセント 22.6パーセント 2.7パーセント

高依存群の占める割合は、小学生では5%にも満たないですが、中学生になると一挙に2割を超え、さらに高校生では3割以上を占めています。
こうした状況を踏まえますと、小学生のうちに、携帯電話の使い方やインターネットの利用の仕方をしっかりと教えることが、携帯電話やインターネットへの依存や、そこから生じる様々な弊害を未然に防止するために大切であると考えられます。

毎日のように使うサイト

毎日のように使うサイトのグラフ

  低依存群 高依存群
無料ゲームサイト 36.7パーセント 60.7パーセント
動画サイト 36.1パーセント 60.9パーセント
LINE・カカオトーク 24.2パーセント 90.3パーセント
音楽サイト 13.1パーセント 46.4パーセント
写真アプリ 8.8パーセント 37.9パーセント
Twitter 8.1パーセント 56.4パーセント
有料ゲームサイト 4.5パーセント 7.0パーセント
facebook 2.6パーセント 15.2パーセント
ブログ 2.6パーセント 6.8パーセント
ショッピングサイト 2.0パーセント 10.9パーセント
非該当 29.9パーセント 0.5パーセント

依存傾向の低い少年では毎日のように使うサイトはない者が約3割いますが、依存傾向の高い少年ではほとんどいません。

携帯電話、インターネット利用後の意識の変化

携帯電話、インターネット利用後の意識の変化のグラフ

  低依存群 高依存群
毎日が楽しくなった 54.3パーセント 91.4パーセント
友達と何時でも連絡が取れるので退屈を感じなくなった 38.0パーセント 83.8パーセント
友達のメッセージを気にしない時間が欲しい 13.9パーセント 32.7パーセント
ネットが自分の居場所に感じられる 8.7パーセント 23.3パーセント
保護者からの連絡が煩わしい 6.1パーセント 19.3パーセント
友達からのメッセージが気になり落ち着かない 5.1パーセント 32.5パーセント
何となくイライラする 4.0パーセント 20.5パーセント

依存傾向の高い少年は、依存傾向の低い少年に比べて「毎日が楽しくなった」等のプラスの変化を感じていますが、一方、「友達からのメッセージを気にしない時間が欲しい」「友達からのメッセージが気になり落ち着かない」等のマイナスの変化もより多く感じています。

携帯電話、インターネット利用後の行動の変化

携帯電話、インターネット利用後の行動の変化のグラフ

  低依存群 高依存群
家族や友達との連絡が取りやすくなった 37.5パーセント 78.6パーセント
視力が落ちた 18.5パーセント 38.5パーセント
夜寝る時間が遅くなった 15.6パーセント 72.5パーセント
勉強する時間が減った 9.5パーセント 60.9パーセント
メッセージがいつ来るかと常に気にするようになった 4.3パーセント 34.5パーセント
友達と実際に会って遊ぶことが減った 3.0パーセント 7.0パーセント
保護者の知らない友達が増えた 2.8パーセント 13.0パーセント
家族との会話が少なくなった 2.3パーセント 13.0パーセント
保護者とのトラブルが増えた 1.2パーセント 6.2パーセント
同級生などとのトラブルが増えた 0.9パーセント 8.9パーセント
当てはまるものは無い 36.7パーセント 3.5パーセント

依存傾向の高い少年の方が、「夜、寝る時間が遅くなった」「勉強する時間が減った」等のマイナスの行動変化がみられる者が多くなっています。

依存傾向と被害経験

依存傾向と被害経験のグラフ

  低依存群 高依存群
不正請求 2.0パーセント 12.2パーセント
断りなく写真をネットに載せられる 2.5パーセント 17.1パーセント
チェーンメールが送られる 6.6パーセント 37.1パーセント
LINE等で仲間外れにされる 0.6パーセント 4.6パーセント
個人情報をネットに載せられる 0.3パーセント 2.9パーセント
友達とのやり取りが続いて切れない 4.4パーセント 32.6パーセント
メッセージの返信が遅れて責められる 1.0パーセント 7.4パーセント
掲示板等で悪口が書かれる 0.4パーセント 4.4パーセント
断りきれず自分の写真を送ったり個人情報を教える 0.1パーセント 4.0パーセント
なりすまされて掲示板に書き込みされる 0.2パーセント 1.7パーセント
特に困ったことはない 84.8パーセント 35.3パーセント

携帯電話やインターネットを利用していて何らかの被害にあう経験は、依存傾向の高い少年の方が多くなっています。

依存傾向とネット上の見知らぬ相手との交友

依存傾向とネット上の見知らぬ相手との交友のグラフ

  低依存群 高依存群
ネットで知り合った相手に「会おう」と誘った 2.6パーセント 9.1パーセント
ネットで知り合った相手から「会おう」と誘われた 7.5パーセント 24.1パーセント
ネットで知り合った相手と実際に会った 5.3パーセント 15.2パーセント

この質問は、小学生にはしていません

ネット上で知り合う見知らぬ相手との交友について、依存傾向の高い少年の方が積極的です。
依存傾向の高い少年では約7人に1人が、ネット上で知り合った相手と実際に会っています。

家庭でのルールの有無

家庭でのルールの有無のグラフ

  小学生 中学生 高校生
少年 58.2パーセント 53.1パーセント 26.8パーセント
保護者 67.9パーセント 72.6パーセント 59.8パーセント

携帯電話やインターネットの利用について、「家庭でルールを決めている」と答えた少年は、小学生でも6割に満たず、高校生では3割以下です。
少年と保護者を比較すると、保護者のほうが「ルールを決めている」と答える割合が高く、高校生ではその差が顕著です。

ルールの遵守状況

ルールの遵守状況のグラフ

  低依存群 高依存群
守っている 55.6パーセント 17.7パーセント
だいたい守っている 38.5パーセント 51.1パーセント
あまり守っていない 3.5パーセント 25.7パーセント
守っていない 0.7パーセント 4.6パーセント
無回答 1.7パーセント 0.8パーセント

「ルールがある」と答えた少年に対して、「ルールを守っているか」を尋ねました。そうしたところ、「守っている」又は「大体守っている」と答えた割合を合わせると、依存傾向の低い少年では9割以上、高い少年でも7割近くになります。
この結果から、ルールを作ればほとんどの少年がルールを遵守してくれることが期待されます。

以上の結果から、次のことを考えてみましょう。

  • 携帯電話やインターネットへの依存を高めると、生活に様々な弊害が生じているという結果が示されました。依存を防ぐためには、携帯電話やインターネット利用に関してのルールを作ることが有効です。
  • 年齢が上がるにつれて、依存を強める少年は増えているのに、ルールを作っている家庭は減少しています。年齢に応じたルールが必要です。家庭でルールを作れば、子供はルールを守っています。親子でよく話し合って、ルールを作りましょう。

情報発信元

警視庁 少年育成課 少年相談係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)

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