警備警察災害対策課 特殊救助隊 巡査長

国内外問わず
災害現場の最前線で
人命を救助する。

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入庁の経緯と現在の仕事

警察官だった祖父の話を聞いて育ち、子供の頃から自然と警察官に憧れていました。救助隊の存在を知ったのは大学時代に見たテレビ番組です。普段は警察業務をしながら、緊急時になると山岳で人命救助する山岳救助隊にとても興味をもちました。現在は、救助活動に特化し専従する特殊救助隊の一員として活動しています。交通事故や山岳遭難などの人的災害時における救助や、国内において大規模災害が発生した際は、出動要請があればすぐに現地へ向かい、広域緊急援助隊として人命救助活動に従事します。また、海外における大規模災害では、国際緊急援助隊の一員として現場へと向かいます。私自身、平成28年の熊本地震や平成29年のメキシコ地震に派遣され、現地で救助活動を行いました。

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担当業務のやりがい

特殊救助隊は、陸上での救助、空からの救助、水上、水中での捜索などあらゆる場面を想定した訓練をしており、他道府県警察を含めた警察レスキュー部隊の中でも最前線で活動します。特殊救助隊に着任した2週間後に、茨城県常総市の鬼怒川において大規模な水害が発生し、私も現地に派遣されました。「大丈夫ですか!私たちは警視庁の警察官です」と越水地域の家屋をボートで一軒ずつまわり、居住者の安否確認した時、被災者から「わざわざ東京から来てくれたんですか、ありがとう」と感謝されたことがありました。被災され大変な苦労をなさっているにも関わらず、無事な姿を見せてくださり、なおかつ感謝と労いの言葉をいただいた瞬間は今でも忘れられません。

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仕事をする上で
大切にしていること

倒壊した家屋、土砂崩れなど、災害現場は過酷な状況で常に危険をはらんでいます。疲労も蓄積しますので、仲間の行動や周りの自然環境を常にチェックしながら「何か、いつもと違う」と少しでも違和感を覚えたら、必ずチームメイトと声をかけ合っています。冷静な頭脳で判断して、危険を察知したら自分で自分の身を守る。それがチームを守ることにもつながる。チームで周囲の安全を確保しながら、温かい心で要救助者を助ける。そこに到達する術を常に頭の中で考え、実行に移せる体を作ることを意識しながら日々訓練しています。災害はいつ起きるかわかりません。いつでも100%の力を発揮できるよう、日々の体調管理や、命を救う資器材の取扱いとメンテナンスには細心の注意を払い、準備を整えています。

MESSAGE

これからの目標

平成28年に全国から選ばれた者が集まる、国際緊急援助隊の訓練に参加しました。そこで学んだ国内最高レベルの技術を自分のものとするため、日々訓練を重ね、様々な災害に柔軟に対応し、現場での救助活動に活かしていきたいと思っています。そして、自分が訓練で身に付けた高度なスキルや現地での経験を後輩に継承していくことで警視庁全体のスキルアップにつなげ、今後いつ起こるかわからない災害に備えていきます。

TIME TABLE

ある1日のスケジュール
<宿直勤務日>

9:00
出勤 救助訓練
12:00
昼食
13:00
救助訓練
14:00
出動要請、交通事故による人命救助
18:00
帰庁、報告書作成
19:00
夕食
20:00
訓練実施計画作成
22:00
夜間体制、交代で仮眠
1:00
無線傍受
4:00
交代で休憩
5:00
車両整備計画作成
7:00
夜間体制解除
7:30
朝食、事務処理
8:30
指示連絡
9:30
退庁

PROFILE

災害対策課 特殊救助隊 巡査長

平成21年(2009年)
入庁 石神井警察署 地域第一係
平成24年(2012年)
第三機動隊 第三中隊
平成26年(2014年)
特殊技能係
平成27年(2015年)
現職