通訳教養課 通訳第一係 主事

捜査官と一体となり
言葉の壁を越えて
事件解決へと挑む。

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入庁の経緯と現在の仕事

中学から高校までの6年間、海外のインターナショナルスクールで語学力を磨き、帰国後は大学と大学院で法学を専門的に学んできました。身に付けた英語力と法律知識を活かして社会に貢献したいと考えていたところ、幼い頃から憧れていた警視庁で通訳職の採用をしていることを知り、入庁を決意しました。現在は、英語が必要な取調べや逮捕・捜索差押えの現場での通訳を行い、外国人からの110番通報や来署時の電話通訳にも対応しています。また、外国人が関わる事件の捜査資料や文書の翻訳も担当します。近年ではSNSで書き込まれた英語の発言をチェックするなど翻訳の範囲はネットの世界へも広がってきています。

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担当業務のやりがい

捜査現場において、通訳人の仕事は捜査官の言葉の補助です。しかし、通訳人の発する言葉や行動は被疑者の態度や捜査全体の雰囲気を左右します。また、通訳した供述がそのまま証拠になることから正確性を求められます。これらの責任の重さにやりがいを感じます。その一方で、自分の言葉の力を実感できることもあります。ある事件で留学生の女性の通訳を担当した際、ずっと泣いていた女性が私と会話を進めるにつれて徐々に心を開いてくれるようになり、最終的に「あなたがいてくれたおかげで、気持ちが楽になりました」という言葉をかけてくれたことがありました。目の前にいる相手の心情を察しながら通訳に注力してきたことがこの一言で報われた、とてもうれしかった出来事です。

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仕事をする上で
大切にしていること

通訳で一番大事なのは「正しく伝えること」です。日本語は曖昧な言い回しが多く、そのまま英語に訳してしまうと、捜査官の真意が被疑者へ伝わらないおそれがあります。必要に応じて平易な言葉に代えたり、例を挙げながら話すことで意味を正しく伝えるように心掛けています。調書の読み聞かせも一文ずつ、理解しているのかを相手の目を見てしっかり確認しながら辛抱強く進めます。また、警察行政職員として捜査官と息を合わせて一体となった通訳ができるよう、取調べの前は打合せの時間を設けるようにしています。捜査官や外国人の相談者から「この人なら安心して通訳を任せられる」と信頼される人でありたいです。

MESSAGE

これからの目標

通訳業務のスキルを活かして、捜査だけではなく、例えば、海外から訪れる外国要人の警視庁本部への表敬訪問や国際会議での通訳対応など、幅広い警察業務に対応できるようになりたいと考えています。そのために、最新の国際情勢や関係法令などの知識向上に努めながら、語学力のスキルアップを図り、通訳・翻訳技術を磨いていくことが私の目標です。

TIME TABLE

ある1日のスケジュール

8:00
保育園へ子供を登園
(8:30~9:30部分休業)
9:30
勤務開始
9:45
警察署へ移動
10:00
警察署到着後、取調室にて通訳業務に従事
15:00
取調べ通訳業務終了後、帰庁
通訳センターにて翻訳業務、電話通訳業務に従事
16:15
退庁
(16:15~17:15部分休業)

PROFILE

教養課 通訳第一係 主事

平成26年(2014年)
入庁 現職