更新日:2017年12月8日
平成29年7月から9月中に各警察署で実施の聞き取り調査によります。
ヘルメット形状別着用者の割合
前回調査(平成28年)
ジェット型36.0パーセント、フルフェイス33.4パーセント、半キャップ30.0パーセントの順に多くなっています。
あごひもの結束状況
前回調査(平成28年)
適正な結束は68.9パーセント。ゆるく結束、結束なしなど不適正は31.1パーセントでした。
半キャップでは、約半数が不適正でした。
フルフェイス 80.1パーセント
ジェット型 73.2パーセント
半キャップ 50.7パーセント 半キャップでは、約半数が不適正でした。
脱落者のヘルメット形状(二輪車死亡事故)
過去3年では半キャップ着装者のヘルメット脱落が58.6パーセントと、割合が非常に高くなっています。露出の多いヘルメットほど、脱落割合が高い傾向が見られます。
胸部プロテクター着用率7.1パーセント
ハードタイプ 40.3パーセント
ウェア内蔵式 56.0パーセント
エアバッグ式 3.8パーセント
「着用するのが面倒」が調査開始から最も多く、比率も上昇しています。プロテクターの認知度は上昇傾向にあるので、「プロテクターは知っているが、着用するのが面倒」 と考えるライダーが増加していると考えられます。
損傷主部位 | 24年 | 25年 | 26年 | 27年 | 28年 | 29年10月 | 過去5年計 |
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全損 | 0.0 | 2.5 | 2.2 | 5.3 | 5.0 | 0.0 | 2.9 |
頭部 | 40.9 | 50.0 | 40.0 | 47.4 | 50.0 | 57.1 | 45.4 |
顔部 | 0.0 | 2.5 | 2.2 | 0.0 | 0.0 | 2.9 | 1.0 |
頸部 | 9.1 | 10.0 | 8.9 | 7.9 | 7.5 | 2.9 | 8.7 |
胸部 | 36.4 | 30.0 | 26.7 | 23.7 | 25.0 | 22.9 | 28.5 |
腹部 | 6.8 | 2.5 | 11.1 | 7.9 | 7.5 | 8.6 | 7.2 |
背部 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 2.6 | 0.0 | 0.0 | 0.5 |
腰部 | 2.3 | 2.5 | 6.7 | 2.6 | 5.0 | 5.7 | 3.9 |
腕部 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
脚部 | 4.5 | 0.0 | 0.0 | 2.6 | 0.0 | 0.0 | 1.4 |
その他 | 0.0 | 0.0 | 2.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.5 |
単位はパーセント
過去5年間では頭部が45.4パーセント、胸・腹部が35.7パーセントであり、頭部、胸・腹部の損傷主部位の割合が併せて81.1パーセントでした。
今回の調査ではヘルメットのあごひもの結束がゆるい、結束がないなどの不適正な人の割合が31.1パーセントもありました。
せっかくヘルメットをかぶっていても、適正に着装していなかったために、事故の際にヘルメットが脱落して頭に致命傷を負うケースが多くあります。
ヘルメットのあごひもは指が一本入るくらいに締めるのが適正です。バイクに乗る際にはあごひもをしっかりしめて、気もしめて運転しましょう。
ライダーにとってヘルメットのあごひもは、正に命綱なのです。
四輪車は、事故の際に車体やシートベルトで身体が守られることもありますが、二輪車の場合は無防備な胸・腹部へのダメージが大きくなり、致命傷となることが多くあります。
警視庁では二輪車の交通事故防止を重点の一つとしています。交通事故を起こさない、交通事故にあわないための運転を指導するとともに、事故の際の被害を軽減するために有効な胸部プロテクターの着用を推進しています。
皆さんの周りに胸部プロテクターを着用していないライダー仲間がいたら、是非着用をすすめて下さい。
電話:03-3581-4321(警視庁代表)