薬物の恐ろしさ

更新日:2016年7月28日

薬物は魔物

代償は大きいです

「私は、いつでもやめられる」、「一度だけなら大丈夫」ということが、間違いなのです。都内では、毎年2,000人弱の人々が覚醒剤・麻薬などの薬物に関わる犯罪により検挙されています。

薬物は、乱用する者を蝕むばかりか、その影響によって引き起こされる幻覚や妄想から、他人を発作的に殺したり傷つけるなど凶悪な事件発生の引き金にもなっています。

その恐ろしい薬物が、今やインターネットや携帯電話等の普及によって、誰にでも手に入ると言われるほど急速に私達の身近に忍び寄っています。薬物は魔物です。

たった一度の好奇心からやめられなくなり、亡くなっている人がたくさんいます。私達は、薬物乱用の恐ろしさを絶対に忘れてはなりません。

精神・身体・周りへの影響

幻覚が出てきます

薬物の乱用により脳の正常な発達は止まり、突然、笑い出したり、泣きわめいたり、怒ったり不安定な精神状態になります。

また、幻覚が現れ、気が変になる場合もあります。たとえ一度でもこころは傷つきます。

幻覚が出てきます

薬物による中毒には、大きく分けて2種類あります。まず急性中毒とは、一度に大量の薬物を乱用したときに起こり、死亡するケースもあります。

つぎに慢性中毒とは、何度か乱用することで脳や内臓を壊し、体力が低下して寄生虫による病気や伝染病にかかりやすくなります。少量でも体中が破壊されます。

幻覚が出てきます

法律によって薬物の乱用、所持などは厳しく禁止されています。また薬物を乱用して精神が不安定になり、依存症になることで、大切な家族や友人に迷惑をかけます。さらに犯罪など社会に様々な悪影響を及ぼします。

依存症への恐怖

幻覚が出てきます

依存症とは、薬物の効果が切れることにより、さらに薬物が欲しいと強く思うようになることです。薬物は一度手を出すと、そのもたらす快感を求め続け、または不安などからの解放を求めて、使用を繰り返します。そして自分の意志だけでやめることが難しくなってしまいます。

薬物を何度も使用すると、その効果が徐々に衰えていき、初期の効果を求めるために量を増やすことになってしまいます。

幻覚が出てきます

依存症になり薬物を中断すると、その薬物特有の「禁断症状」と呼ばれる異常症状が現れます。この禁断症状は使っていた薬物、あるいは似た薬物を使用すると、ピタリとおさまります。よって依存者は、禁断症状がもたらす苦痛から逃げようとして、さらに薬物の使用を繰り返すので、自分の意志で薬物をやめ、薬物依存から抜け出すことは難しくなってしまいます。

依存症になると、自らの生活はもとより、家庭や、仕事などは放置され薬物を使用することだけが生活の中心になってしまいます。

薬物乱用者の告白

その1(21歳)

私はこのたび大麻不法所持という、重大な罪を犯しました。なぜこのようなことをしてしまったのか、私なりに考えてみました。私は高校時代のほとんどを大学受験勉強に費やしましたが、現役受験に失敗し、一年間浪人して、やっとの思いで入学しました。

代償は大きいです

しかし、ある時仕事の目標を見つけなければならないのに本当にこの進路で大丈夫なのだろうかとか、もしかしたら自分はこのまま何もできずに平々凡々とした人生を終えてしまうのではないか、という悩みに駆られるようになりました。そういった悩みが頻繁に頭をもたげるようになったことから、生活も荒れ、心身ともに疲労し、この悩みから解放されるものとして、身体に対する害が少ないといわれている大麻に手を出し、今回の事件に至ったわけです。

捕まったとき今まで私が積み上げてきたものが跡形もなく崩れ去ってしまったのを感じ、すべてが終わったと思いました。なぜ大麻に手を出す時踏みとどまる自分がいなかったのか、ふがいなくただ後悔するのみでした。その後、すぐに私の祖父が面会に来てくれ、私は初めて祖父が泣くのを見ました。私は終始うつむいており、自分の軽はずみな行動が周囲に計り知れないほどの迷惑をかけ、期待を著しく裏切ってしまったことを思い知らされました。

これ以上家族に金銭面での迷惑はかけられないと思い、保釈申請や私選弁護士の話は一切しないつもりでした。ところが家族は必死になって金策に走り、保釈が認められたことを知った時は、家族になんと礼を言えばよいのかと思いました。

実家に帰ったら一発二発ぶん殴られる事を覚悟していましたが、家族は温かく迎えてくれました。大学もこれ以上平然と居座るようなあつかましい真似はできないと思い、自主退学しようと考えましたが大学の方から復学についてのアドバイスを頂き、やり直す最後のチャンスを与えてくれたことに対し感謝で一杯です。

復学までの間は、知的障害者支援施設と違法広告物除去のボランティアを通じて今まで私が考えてこなかった「人のために生きる。」ということを学びたいと思います。今は、実家近くの寺で一時間ほどの座禅を組み、静かに考えて自分の過ちを反省しています。

これからは、何か行動する時は私が今回迷惑をかけてしまった人たちの立場に立って考えて行動しようと思います。

その2(32歳)

代償は大きいです

私は、覚せい剤取締法違反で逮捕された者です。私は、逮捕されるまでは、たいした罪の意識もなく覚せい剤を密売したり、使用したりしていました。

しかし、今は、後悔の毎日です。覚せい剤を使用すると眠気がなくなり、元気になったような気がして、ついつい、これで最後と思いつつまた、手を出してしまうものです。気づくと歯はガタガタになり、身体は不調になり、疲れやすく毎日が怠くなる。その怠さを取るために、また覚せい剤を使用してしまいます。こうなってくると自分でも何でこんな事をしているのだろうと後悔するのですが、もう自分の力で止める事は、出来なくなっています。

覚せい剤は、確かに使用した一時は、楽しいかもしれませんが、すぐに後悔すると思います。私だけでなく覚せい剤を使用した者は、みんな後悔しているはずですし、こんな物をやっていても何も良いことはないと気付きます。

代償は大きいです

しかし、それでも止めることが出来ないのが覚せい剤です。

覚せい剤を使用すると悩みがなくなるとか、ダイエットに良いとか世間では言われていますがそれは嘘です。悩みがなくなるどころかもっと深刻に考え、しまいには耐えきれなくなり自殺を考えたりするようになるのです。このことは覚せい剤を使用した私が言うのですから間違いありません。今回、私の起こした事件で家族の人生までメチャクチャにしてしまいました。

これから私は、刑務所に行き罪を償います。出所後、残された人生を生きることは、大変困難であることを覚悟していますが、社会的な制裁は逃れることは出来ないと思っています。私のような後悔する人生を送らないためにも、覚せい剤には、絶対に手を出さないでください。覚せい剤を使用している人も早く止めてください。

使用しているあなたが一番気づいているはずなのですから・・・。

情報発信元

警視庁 組織犯罪対策第五課 銃器薬物対策第一係

電話:03-3581-4321(警視庁代表)