更新日:2020年9月25日
調査日時、方法
令和2年7月から8月に各警察署における街頭活動を通じて二輪車利用者から聞き取り調査を実施
ヘルメットのあごひもの結束状況等について(調査人数 3,684人)
ヘルメットの形状別着用者の割合
令和2年
令和元年
前回調査と比較し、「半キャップ」と「フルフェイス」が微減となり、「ジェット型」が4.2パーセント増加しました。
あごひもの結束状況
令和2年
令和元年
「適正に結束」は73.1パーセントで、前回調査と比較して3パーセント増加しました。
ヘルメット形状別の不適正な着用の割合
「ゆるく結束」、「結束なし」の割合
フルフェイス型 16.0パーセント
ジェット型 25.5パーセント
半キャップ型 40.2パーセント
「半キャップ型」では、40.2パーセントが不適正な着用でした。
二輪車乗車中死者のヘルメット脱落状況
過去3年間の平均では、「半キャップ型」の着用者の脱落割合が過半数と高くなっています。
胸部プロテクターの着用状況(調査人数 3,684人)
胸部プロテクター着用率
8.4パーセント
年別胸部プロテクター着用率の推移
令和2年の着用率は8.4パーセントで、令和元年と同数でした。
着用プロテクター種類別
タイプ | 数 | 割合 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ウェア内蔵型 | 180 | 58.3パーセント | ||||||||
ハードタイプ | 107 | 34.6パーセント | ||||||||
エアバッグ式 | 22 | 7.1パーセント |
胸部プロテクターを着用しない理由
「着用するのが面倒」の割合が最も高く、非着用者の約半数を占めています。
二輪車乗車中死者の損傷主部位(構成率)
損傷主部位 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 過去5年平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
全損 | 5.3 | 5.0 | 0.0 | 4.5 | 0.0 | 3.1 |
頭部 | 47.4 | 50.0 | 51.2 | 52.3 | 35.7 | 48.2 |
顔部 | 0.0 | 0.0 | 2.4 | 0.0 | 0.0 | 0.5 |
頸部 | 7.9 | 7.5 | 2.4 | 6.8 | 10.7 | 6.8 |
胸部 | 23.7 | 25.0 | 29.3 | 29.5 | 32.1 | 27.7 |
腹部 | 7.9 | 7.5 | 9.8 | 4.5 | 21.4 | 9.4 |
背部 | 2.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.5 |
腰部 | 2.6 | 5.0 | 4.9 | 0.0 | 0.0 | 2.6 |
腕部 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
脚部 | 2.6 | 0.0 | 0.0 | 2.3 | 0.0 | 1.0 |
窒息溺死 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
総計 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
過去5年平均では、頭部が48.2パーセント、胸部と腹部の合計が37.1パーセントであり、頭部と胸腹部を合わせると、85.3パーセントでした。
あなたの装備は大丈夫ですか?
運転は あごひもしめて 気もしめて
今回の調査では、ヘルメットのあごひもの結束がゆるい、結束していないなどの不適正な人の割合が26.9パーセントもありました。
せっかくヘルメットをかぶっていても、あごひもをきちんと結束していなければ、事故の衝撃で脱落してしまい、意味がありません。
二輪車乗車中事故死亡者のうち、4割近くはヘルメットが脱落しています。ライダーにとってヘルメットのあごひもは命綱!きつく、きちんとしめましょう。
安心を つけて走ろう プロテクター
ボディやシートベルトで守られている四輪車と異なり、二輪車は無防備な胸・腹部をプロテクターで守ることが重要です。
二輪車乗車中事故死亡者の約4割は胸・腹部が致命傷となっています。それでも「面倒だから」「値段が高いから」という理由で胸部プロテクターを着用しないのですか?
現在は簡単に装着できるタイプや手頃な価格のものなど様々なタイプの胸部プロテクターがありますよ。
いつだって しっかり装備で
「ちょっとそこまでだから」「いつもの道だから」と軽い気持ちでバイクに乗っていませんか?
事故はいつ起きるかわかりません。実際に、バイクの死亡事故は日常の通勤途中で最も多く起きています。
どんな時も、安全運転はもちろん、しっかりとした装備で。自分の命は自分で守りましょう。
情報発信元
警視庁 交通総務課 交通安全対策第二係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)
