先輩の声
人に夢を与える仕事がしたいと思い、ゲームソフト制作会社に勤務していました。しかし、過去に発生した殺人事件の凄惨な被害状況等を知る機会があったことで、人々が安心して暮らせる街づくりに貢献したいと考えるようになり、警察官に転職しました。生活安全総務課は、ストーカー事案や配偶者による暴力事案、児童・高齢者・障害者虐待事案、殺人・誘拐などの犯罪に発展するおそれのある行方不明事案等を取り扱っています。私は、ストーカー事案の事件捜査や、書面での警告、禁止命令等の行政処分に関する業務に従事しています。
この仕事の使命は、被害者の平穏な日常を取り戻すことです。ストーカー被害から助けを求める被害者の声を直接聞き、被害者の安全確保を最優先に捜査を行い、被疑者に対して警告・検挙をすることで、被害の未然防止や拡大防止に努めています。事件を解決した被害者やその家族から、感謝の言葉や安心して生活できている旨の手紙をいただいたときに、やりがいを感じます。
仕事をする上で
大切にしていること
ストーカー事案は、被害者自身が被疑者への同情から、被害の届出をためらうことが少なくありません。しかし、客観的に見て危険が迫っていると認められる場合には、被害者の生命を守るため、被害者を粘り強く説得して被害を届け出てもらうなど、常に事件化を視野に入れて対応するよう心掛けています。また、日頃からストーカー規制法をはじめとした法律の知識を深め、ストーカー対策のスペシャリストとして自信を持って仕事できるよう、日々の業務に取り組んでいます。
訪日外国人の増加に伴い、外国人が被害者・被疑者となるストーカー事案やDV事案の取扱いも増加しています。人身安全関連事案の解決は、スピードが命です。現場で通訳の到着を待たずとも被害者と意思疎通ができるよう、語学力を向上させ、国際化する業務にも対応できるようになることが目標です。
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