先輩の声
北海道庁に勤める父の姿を見て、私も将来は人の役に立ち、安全を守る仕事に就きたいと考えていました。地元で警察官になることも考えましたが、首都・東京ならより多くの人々を守れると思い、警視庁に決めました。少年育成課は、少年の非行防止、非行少年の立ち直り支援や被害防止、児童虐待への対応、少年を狙った福祉犯罪の検挙など、未成年者を守る仕事に取り組んでいます。私は、主に街頭補導活動を担当しており、繁華街を中心に巡回しながら少年の非行を未然に防ぐ助言や指導を行っています。
私が街頭で声を掛ける未成年者は、日本の将来を担っていく存在であり、未来ある彼らの人生に関わることができるのがこの仕事のやりがいです。取り扱う事案の中には、慎重に対応しなければならない事案も多々ありますが、苦労の分だけ、解決できたときはとても大きな達成感が得られます。私にも子供がいますが、自分の子と同じくらいの年齢の迷子を保護して無事両親に引き渡せた時は、この仕事をやっていてよかったと改めて感じました。
仕事をする上で
大切にしていること
少年は、会話をする際に自分の気持ちをうまく説明できないことがあるため、私は、一方的にこちらから助言や指導するのではなく、彼らの話をよく聞き、心情を理解するよう努めながら補導活動を行っています。また、少年の非行を取り締まるという都民の生活安全に欠かせない役割を果たすとともに、未成年者を食い物にしようとする大人たちから彼らを守ることが大事な使命だと考えています。
法令に関する広く深い知識を持ち、常に少年の気持ちに寄り添う存在でありたいと思っています。現在、特殊詐欺の受け子や援助交際など、犯罪の認識が少ないまま、SNSなどをきっかけに気軽に誘いに応じてしまう未成年者が少なくありません。今後は、そのような子供を狙った福祉犯罪の捜査にも携わっていきたいと思っています。
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