先輩の声
大学時代に打ち込んだライフセービングの経験を活かし、水の事故から人の命を守る仕事をしたいと考えていました。そのような中で、災害発生時に被災地で活躍する警視庁警察官の姿を多く目にするうちに、私も誰かに安心を与えられる存在になりたいと思い、入庁しました。私が所属する第九機動隊第二中隊は、潜水士の資格を持っている隊員で構成された水難救助を行う部隊です。風水害や水辺での事故など、水難事案発生時における現場での救助活動や、事件捜査に伴う水中での証拠品捜索を任務としています。いつ出動要請があってもすぐに対応できるよう、緊張感を持って日々訓練を行っています。
自分の特技を活かした水難救助という仕事に関わることができ、水難事故から都民を守ることができることにやりがいを感じています。また、私は水難救助のほかに、第九機動隊の一員として国の重要施設や各国大使館などの警備に従事しています。花火大会などの雑踏警備では、予想以上に人出が多くなったときでも観客の皆さんの安全を守るため、信頼する仲間たちとカバーし合いながら、観客のスムーズな誘導に努めています。地上、水中を問わず、仲間と息を合わせて人々の安全を守ることが、機動隊の醍醐味だと感じています。
仕事をする上で
大切にしていること
水難救助隊が活動する水の中は、プールのような透明な水ではなく、50cm先さえ見えないくらい濁っていることがほとんどです。視界が悪い水中での救助活動は非常に困難であるため、何よりも仲間との連携を一番大切にしています。毎日の訓練では、特に意思疎通に気を付け、自分だけではなく全員の得意、不得意分野を理解し、互いに補い合うよう努めています。その上で、あらゆる事象が起こりうると想定し、柔軟に対応できるよう、事前の準備を怠らないことを心掛けています。
水難救助技術の向上を目的として、警視庁は水難救助訓練施設を有しています。この恵まれた環境と自分のライフセービングの経験を活かし、水難救助技術のより一層の修得に励み、あらゆる水難事案に対応できる救助隊員になりたいです。
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