先輩の声
「警察官になりたい」と地元の県警で警察官として働く父に相談したところ、「せっかくなら首都を守る大きな警視庁で頑張りなさい。警察官として活躍できるフィールドが多く、将来の可能性も広がる」と背中を押され、警視庁を志望しました。警備第二課は、警備技術の研究および訓練、警備装備の開発研究、爆発物処理および化学防護の調査・研究の業務を行っています。私は警備犬の担当をしており、犬の能力を活かした爆発物の捜索、テロリストなどの凶悪犯人の制圧検挙、災害現場での被災者捜索活動に従事しています。
全国の警察組織の中で、初めて警備犬部隊が導入されたのが警視庁であり、今では、全国警察の中核となって国内の警備や、災害現場での被災者捜索の任務にあたっています。また、国外で大規模な災害が発生した際には、国際緊急救助隊の一員として活躍するなど、国内外のフィールドで活躍することができます。首都・東京には、年間を通じて海外からの要人が頻繁に来日していますが、2019年に国賓として来日した米国大統領の警備において、私も相棒である警備犬を連れて従事し、都内各所での警備活動にあたりました。警備現場の最前線で、相棒と共に警備活動に従事できる使命感や誇りに満ちた仕事です。
仕事をする上で
大切にしていること
犬は言葉を話すことができないため、相棒である警備犬が今どのような気持ちなのか、常に理解しながら信頼関係を深めるよう心掛けています。警備犬は人をよく見ています。担当者の感情や気持ちを敏感に感じ取ることから、中途半端な気持ちで臨むと充実した訓練になりません。警備犬との訓練は真剣勝負の場であると常に気を引き締め、主従関係をはっきりと築き上げることで、警備現場において警備犬の能力を最大限に引き出し、成果を上げることができるのです。
これからも日々の訓練を積み重ね、警備犬との強固な信頼関係を築き上げるとともに技能を高め、どのような災害現場や警備現場においても最大限の活躍をすることで、首都・東京の治安維持に貢献し、「世界一安全な都市、東京」を実現していきたいと思っています。
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