先輩の声
会社の利益や顧客のニーズに合わせた仕事が求められる民間企業よりも、都民のために自らがより良いと思うシステムを設計・構築できる警視庁であれば、自分の能力を最大限に発揮できると思い、入庁を決めました。交通管制課は、安全かつ快適で環境に優しい交通社会を実現するため、道路交通に関する情報の収集、分析、提供を行うほか、渋滞解消に向けた交通信号機の調整などを行っています。私は、交通信号機の指令や制御を行っている、世界に誇れる交通管制システムの設計や更新を担当しています。
交通管制システムは、24時間365日停止することなく、現地で収集された交通渋滞や交通量を基に交通信号機の最適な秒数を計算し、指令や制御を行っています。これにより、目的地までの自動車の走行時間の短縮や停止回数の削減を図り、円滑な交通の流れを確保することで、交通事故の減少や安全で快適な交通環境を実現しています。私は、新たな技術の導入を図りながら、交通管制システムを高度化し、「安全と安心を未来につなぐ」仕事をしています。
仕事をする上で
大切にしていること
首都・東京は政治や経済の中心地であり、万が一、交通管制システムに障害が起きると、交通は大混乱し、交通事故や交通渋滞が発生するなど、首都の機能が停止するといっても過言ではありません。交通管制システムは、システム障害があっても予備機に自動で切り替わるようにするなど、長時間停止しないよう設計・構築されています。また、交通管制システムを維持・管理する担当として、交通管制システムの障害等は絶対に発生させないという緊張感を持って業務に臨んでいます。
今後、自動運転などの分野が進歩していく中、その時代に合わせた技術の開発が必要となります。新しい時代になっても柔軟な考えを持ちながら対応できるよう、電気の知識をより一層深め、人工知能やビッグデータなどの最新技術を活用して交通管制システムの高度化を図るなど、安全で快適な交通社会の実現に向けて、努力を継続していきたいです。
TIME TABLE
PROFILE