Metropolitan Police Department

先輩の声

鑑識技術(法医)

科学捜査研究所 法医第二係 主事

事件を解決に導く
「動かぬ証拠」を
鑑定する。

入庁の経緯と現在の仕事

大学で保健衛生学や病理学などを学び、国家資格である臨床検査技師の資格を取得した後、大学院へ進学し、DNA分析を用いたがん細胞の解析を研究しました。就職を考えるにあたり、この研究で得た知識や技術を人々の安全・安心を守るために活かしたいと思い、警察行政職員を志望しました。科学捜査研究所において、犯罪現場に残された痕跡の中からDNA型鑑定によって個人識別を行っており、得られた結果を鑑定書にまとめて捜査員へ共有することで、事件の真相解明へと導きます。作成した鑑定書は被疑者検挙後の公判で証拠として採用されますが、必要に応じて検査を担当した私たち鑑定人も裁判所に出廷し、証言をします。

担当業務のやりがい

DNAなどの客観的証拠が捜査や公判において極めて重要であり、鑑定によって捜査方針が決定し、被疑者の検挙につながるケースも少なくありません。鑑定を担当した事件が解決したことをニュースなどで知ったときは、自分の力が社会に役立っていることを実感します。ある痴漢事件に関する資料のDNA型鑑定を担当した時は、犯人が犯罪事実を否認していたことから急いで鑑定を実施し、真相解明につながる証拠を見つけることができました。捜査員に鑑定結果を伝えると、「これで逮捕できます」と感謝されたことで、大きな達成感を得ることができました。

仕事をする上で
大切にしていること

首都・東京は人口も多く、日本の中枢機能が集まっていることから、社会的反響の大きい事件に関する鑑定を担当することがあります。最先端の科学技術を駆使した鑑定が首都・東京だけでなく日本の治安維持につながっているという責任感を日々感じています。膨大な鑑定資料を扱っていることで、同じ作業を繰り返しているように思われるかもしれませんが、一つとして同じ資料はなく、鑑定結果は被害者や被疑者の人生を左右する重要なものです。私が見つめる対象は「モノ」ですが、その向こうには「人」がいることを常に意識しています。

これからの目標

犯罪はますます複雑化・巧妙化し、鑑定を依頼される資料も多様になっています。警視庁の科学捜査研究所は、装置をはじめ鑑定環境は非常に充実していますが、現状の分析成果に満足せず、より高度な鑑定にチャレンジする姿勢を持ち続けたいと思っています。また、新しい検査法の検討、研究などにも積極的に取り組み、知識と技術のレベルアップを図りたいと考えています。

TIME TABLE

ある1日のスケジュール

6:30
起床
7:00
朝食
8:30
出勤、上司からの指示・伝達
9:00
鑑定(鑑定書の作成、検査法の検討、研究など)
12:00
休憩
13:00
鑑定(検査・鑑定書の作成など)
17:15
退庁
18:00
買い物や映画鑑賞などでリフレッシュ
20:00
夕食
23:00
就寝

PROFILE

科学捜査研究所 法医第二係 主事

平成25年(2013年)
入庁 科学捜査研究所へ卒業配置、現職