Professional Episode

EPISODE02

宝飾展示会に
大挙する
国際窃盗団を
検挙せよ。

国内最大規模の宝飾展示会。日本国内だけでなく、世界中から宝石類の仕入れ・買い付けを目的とした人々が集まるその会場では、数年前から窃盗被害が相次いでいた。その被害に、世界中で暗躍している国際窃盗団の関与を把握していた捜査第三課の刑事たちは、窃盗団の来日に備えて捜査本部を設置。大規模な検挙体制を整えていった。

PROJECT MEMBER

捜査第三課
第二盗犯捜査第三係

捜査第三課
第一盗犯捜査第一係

捜査第三課
第二盗犯捜査第三係

被害者の無念を晴らす。
その一心で
粘り強い捜査ができる。

組織犯罪に勝つため
組織力でぶつかる。

逮捕は終わりではなくスタート。
起訴までのタイムリミットが
迫ってくる。

刑事の仕事は
人対人なんだ。

「警視庁の刑事にだけは
捕まりたくない」
海外の窃盗団たちが恐れている。

01

世界で暗躍する窃盗団

平成26年頃から、ヨーロッパやアジア各国で開催される宝飾展で、国際窃盗団による組織的な窃盗被害が多発していた。その国際窃盗団は中国人で構成されていたことから、フランス警察により、世界中の宝飾店で犯行を繰り返していた強盗団「ピンクパンサー」にちなみ、「ピンクパンダ」と名付けられた。日本でも、平成27年頃から「ピンクパンダ」による犯行と思われる窃盗事件が発生していた。捜査第三課では、その構成員や犯行手口、逃走手段など「ピンクパンダ」に関する情報を徹底的に収集・分析し、関係機関と情報交換を重ねて窃盗団の行動の予測、対策を始めていた。その頃、日本では中国人観光客による爆買いが社会現象となっており、こういった一般の買い物客を装って宝飾店に入り犯行に及ぶ可能性は高いと考えていた。

02

狙われた宝飾展示会

平成30年1月、関係機関から、「ピンクパンダ」の構成員が多数日本に入国するとの情報を入手した。ちょうど同じころ、都内では国内最大規模の宝飾展示会の開催が予定されていた。「ピンクパンダ」は、過去にもその展示会で犯行に及んでいたことから、その展示会を狙っての来日であることは明らかであった。しかし、構成員を逮捕するためには、犯行に及んだという決定的証拠を掴む必要があった。そのため、捜査員は、提供された情報を基に「ピンクパンダ」構成員の行動確認を行い、秘密裏に窃盗団の動きを追った。また、その一方で、宝飾展示会が開催される展示会場を管轄する警察署と協力し、窃盗団が犯行に及ぶ瞬間を捉えて確実に現行犯逮捕できるよう、大規模な検挙体制を整えた。

03

直接対決

宝飾展示会当日、行動確認班から、窃盗団が展示会場へ向かっているとの連絡が入った。刑事たちは、「絶対に犯人たちを一網打尽にする」という確固たる決意を胸に抱きながら、静かに来場客に紛れ込み、窃盗団が来場する瞬間を待った。国内最大規模の宝飾展示会場には、国内外から多くの客が来場しており、構成員を特定するのは困難を極めた。しかし、これまで数多くの窃盗事件捜査に携わってきた刑事たちは、構成員のわずかな違和感も見逃さなかった。不審な挙動などから次々と構成員を特定し、静かに、そして確実に、包囲を固めていった。そして、それぞれの構成員が犯行に及んだ瞬間、他の構成員に助けを呼ぶ間も与えず、次々と現行犯逮捕し、最終的に7名の「ピンクパンダ」構成員を逮捕することができた。

04

執念の捜査

「ピンクパンダ」構成員7人を逮捕したが、事件は一件落着とはならなかった。逮捕された構成員たちは、他の構成員との面識を否定し、あくまで単独犯であったことを主張したのだ。組織的な犯行である裏付けをとらなければ、重い刑罰を科すことは難しくなる。そのため、何としても組織的な窃盗である証拠を固める必要があった。しかし、構成員らの所持していた携帯電話機を解析したところ、構成員らは中国国内でも限られた地域でしか使用されていない方言でやり取りをしていたことが判明。中国語の通訳人ですら内容を解読できない状況に、勾留期限が迫る中、裏付捜査は難航した。それでも、捜査員たちは決してあきらめなかった。執念の捜査により、なんとかその方言を聞き取ることができる人を見つけ出したのだ。その結果、押収した証拠品の解析が進み、組織性を裏付けることができたことで、逮捕した構成員7名全員を起訴。それぞれに有罪判決が下された。国際窃盗団の一味を検挙したこの事件は、日本の捜査力を世界に示すこととなった。刑事たちは今この時も、さらに大規模な犯罪組織の黒幕を炙り出すため地道な捜査を継続している。